はじめに
私は普段、会社のPCを有線LANで接続し、そこからWi-Fi電波を発信してスマホやタブレットをネットにつなぐという「APモード運用」をしています。
ルーターから直接Wi-Fiが飛んでいる環境なら不要な方法ですが、私の職場ではルーターがWi-Fi非対応なので、この方法が便利でした。
ところがある日、YouTubeを再生中に突然PCが**ブルースクリーン(BSOD)**で停止。
その瞬間、PCにつないでいたスマホやタブレットも全てネット切断…
今回は、その原因と対処方法を記録します。
APモード(ブリッジモード)とは?
APモード(アクセスポイントモード)/ ブリッジモードは、PCをWi-Fiルーター代わりにする機能です。
仕組み
- PCが有線LANでネットに接続
- 外付け無線LANアダプタを使ってWi-Fi電波を発信
- 他の端末(スマホ・タブレットなど)がPCからのWi-Fiに接続
私の場合、この役割を担っていたのが Dell Wireless 1506 802.11b/g/n という無線LANアダプタでした。
トラブル発生
発生したエラーは以下の通りです。

athr.sys
はAtheros(現 Qualcomm)製Wi-Fiドライバの一部で、Dell Wireless 1506用ドライバとして使われています。
PCが落ちると同時にAPモードも止まるため、スマホや他の端末もまとめてネットが切断されました。
復旧までの手順
1. セーフモードで起動
- 電源オン直後に
F8
を押して「セーフモードとネットワーク」で起動
2. 問題ドライバを削除
Windowsキー + R
→devmgmt.msc
- 「ネットワークアダプター」→
Dell Wireless 1506
を右クリック → アンインストール - 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除」にチェック(出た場合)
3. 代替アダプタに交換
- 以前使用していた ELECOM WDC-150SU2M Wireless Adapter を接続
- 物理的トラブルがあったものの押し込んで接続成功
- Wi-Fi発信が安定し、ブルースクリーンも解消

ちなみに「物理的トラブル」というのは…
こんな感じの、USBの銀色の部分に被せるタイプのケースから外そうとしたら、銀色の部分が外れてしまい、中の端子が剥き出しになってしまったんです
APモード(ブリッジモード)運用の注意点
- アダプタへの負荷が大きい
- 常時電波を発信するため、受信専用より発熱・負荷が高い
- ドライバの相性が重要
- APモードは特殊な動作を伴うため、ドライバの安定性が低いと落ちやすい
- 代替手段を用意しておく
- 予備のUSBアダプタを持っておくと安心
今回使用したELECOMアダプタはすでに古いモデルですが、代替として以下のモデルにはAPモードが搭載されており、同じ使い方が可能であると思われます
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まとめ
- APモードでのネット共有は便利だが、無線LANアダプタの不具合は全端末に影響する
- ドライバ更新やアダプタ交換で安定性が大きく改善する
- 常用するなら、発熱や負荷に強いモデルを選び、予備も用意しておく
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